「髪がパサパサして手触りが悪い…」「トリートメントを使っても改善されない…」そんなお悩みを抱えていませんか?
多くの方が「髪のパサつき=乾燥」と思い込んでいますが、実は原因はそれだけではありません。美容師として数千人の髪を見てきた経験から、パサつきの本当の原因と効果的な対策をお伝えします。
髪のパサつきとは?まずは基本を理解しよう
パサつきの正体
髪のパサつきとは、髪表面のキューティクル(髪の一番外側の層)が傷つき、髪内部の水分や栄養が失われた状態のことです。
健康な髪の特徴
- キューティクルがうろこ状にきれいに並んでいる
- 内部の水分が12〜15%保たれている
- 光沢があり、手触りが滑らか
パサついた髪の特徴
- キューティクルが剥がれたり開いたりしている
- 内部の水分が不足している
- ツヤがなく、引っかかりやすい
原因1:過度なヘアカラー・パーマ
なぜダメージになるの?
カラーやパーマの薬剤は、髪の内部構造を変化させるため、どうしてもダメージが避けられません。
カラーリングのダメージメカニズム
- アルカリ剤でキューティクルを開く
- ブリーチ剤で髪の色素を分解
- 染料を髪内部に浸透させる
- この過程で髪のタンパク質も分解される
パーマのダメージメカニズム
- 還元剤で髪の結合を切断
- 形を変えて酸化剤で再結合
- 完全に元通りにはならず、強度が低下
対策方法
施術頻度を調整する
- カラー:2〜3ヶ月に1回程度
- パーマ:3〜4ヶ月に1回程度
- 同時施術は避け、最低2週間は間隔を空ける
ダメージを最小限に抑える工夫
- 施術前後の集中ケア
- 低ダメージメニューの選択
- 信頼できる美容師選び
原因2:間違ったブラッシング
意外と知らないブラッシングの落とし穴
「髪をとかすだけ」と思われがちですが、間違った方法は深刻なダメージの原因になります。
❌ NGなブラッシング方法
- 根元から一気にとかす
- 濡れた髪を無理にとかす
- 力任せにとかす
- 安価なブラシを使用
✅ 正しいブラッシング方法
- 段階的にとかす:毛先→中間→根元の順番
- 濡れた髪は避ける:完全に乾いてからブラッシング
- 優しい力加減:引っかかりを感じたら無理をしない
- 適切なブラシ選び:髪質に合ったブラシを使用
おすすめブラシの種類
猪毛ブラシ:静電気が起きにくく、自然なツヤ出し効果 クッションブラシ:頭皮への刺激が少なく、毎日使いに最適 ウェットブラシ:濡れた髪専用、タングルティーザーなど
原因3:熱によるダメージ
高温スタイリングの影響
ドライヤー、アイロン、コテなどの熱は便利ですが、使い方を間違えると深刻なダメージの原因に。
熱ダメージの症状
- 髪の硬化(タンパク質の熱変性)
- 色落ちの促進
- 切れ毛・枝毛の増加
- 極度の乾燥
熱ダメージを防ぐテクニック
ドライヤー使用時
- 髪から15cm以上離す
- 同じ場所に3秒以上当てない
- 最後は冷風でキューティクルを締める
- 洗い流さないトリートメントで保護
アイロン・コテ使用時
- 温度は140〜160℃以下に設定
- ヒートプロテクト製品を必ず使用
- 濡れた髪には絶対に使用しない
- 毎日の使用は避ける
原因4:紫外線による光老化
見落とされがちな紫外線ダメージ
お肌の紫外線対策は当たり前になっていますが、髪の紫外線対策はまだまだ浸透していません。
紫外線が髪に与える影響
- キューティクルの劣化
- 髪内部のタンパク質の変性
- 色素の分解(退色)
- 髪の強度低下
季節別紫外線の特徴
- 春(3〜5月):急激に紫外線量が増加
- 夏(6〜8月):最も強い紫外線
- 秋(9〜11月):まだまだ油断禁物
- 冬(12〜2月):雪の反射で意外と強い
紫外線対策の方法
物理的な保護
- 帽子や日傘の活用
- UVカット効果のあるヘアアクセサリー
ヘアケア製品での保護
- SPF表示のあるヘアケア製品
- UVカット効果のあるヘアオイル
- 外出前のスタイリング剤
原因5:栄養不足・生活習慣
内側からのケアも重要
髪は体の一部。食事や生活習慣が髪質に大きく影響します。
髪に必要な栄養素
タンパク質
- 髪の主成分(ケラチン)の材料
- 肉、魚、卵、大豆製品
ビタミンB群
- 髪の成長をサポート
- 玄米、豚肉、レバー
亜鉛
- 髪の合成に必要
- 牡蠣、ナッツ類、種子類
ビタミンC
- コラーゲン合成をサポート
- 柑橘類、ブロッコリー、イチゴ
生活習慣の見直しポイント
睡眠の質を改善
- 22時〜2時の成長ホルモン分泌時間に睡眠
- 最低6時間の睡眠時間確保
ストレス管理
- 適度な運動
- リラックスタイムの確保
- 深呼吸や瞑想
血行促進
- 頭皮マッサージ
- 適度な運動
- 入浴で体を温める
パサつき改善のための総合ケア法
段階別ケアプログラム
Step1:ダメージストップ(1〜2週間)
- 熱スタイリングを控える
- 優しいシャンプーに変更
- 洗い流さないトリートメント開始
Step2:集中補修(3〜4週間)
- 週2回のヘアマスク
- サロントリートメント
- 生活習慣の見直し
Step3:維持・予防(継続)
- 定期的なメンテナンスカット
- UVケアの習慣化
- バランスの取れた食事
おすすめホームケアアイテム
シャンプー
- アミノ酸系の優しい洗浄成分
- ノンシリコンまたは軽いシリコン配合
トリートメント
- 内部補修成分(加水分解ケラチン、セラミド等)
- 保湿成分(ヒアルロン酸、コラーゲン等)
洗い流さないトリートメント
- 軽めのテクスチャーから始める
- 毛先中心に使用
よくあるQ&A
Q. どのくらいで効果を実感できますか? A. 正しいケアを続けて2〜4週間で手触りの変化を、2〜3ヶ月で見た目の変化を実感される方が多いです。
Q. 市販品とサロン専売品の違いは? A. 配合成分の濃度や品質に差があります。特にダメージが深刻な場合は、サロン専売品をおすすめします。
Q. 一度パサついた髪は元に戻らない? A. 傷んだ部分は完全には戻りませんが、適切なケアで手触りや見た目は大幅に改善できます。新しく生えてくる髪を健康に保つことが重要です。
Q. 男性でも同じケアで大丈夫? A. 基本的なケア方法は同じですが、男性は皮脂分泌が多いため、洗浄力のバランスに注意が必要です。
まとめ
髪のパサつきは乾燥だけが原因ではありません。複数の要因が重なって起こることがほとんどです。
パサつきの5つの主な原因
- 過度なヘアカラー・パーマ
- 間違ったブラッシング
- 熱によるダメージ
- 紫外線による光老化
- 栄養不足・生活習慣
改善のポイント
- 原因を特定して根本的な対策を
- 外側と内側の両方からアプローチ
- 継続的なケアが何より重要
あなたの髪のパサつきの原因は何でしたか?まずは一つずつ、できることから始めてみてください。
この記事は毛髪診断士資格を持つ現役美容師の監修のもと、科学的根拠に基づいて作成しています。個人の髪質や状態に合わせた詳しいアドバイスについては、信頼できる美容師さんにご相談ください。



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