なんでシリコンが悪い印象になったの?
前回、シリコンは悪いものではないということをお話させいただきました。
でもなぜか、特にシャンプーにおいて良くない成分として広く認識されているのはなぜでしょうか?
今日はそのことについてお話しさせていただきます。
15年以上前になると思いますが、髪の枝毛を防ぐためにシリコンを配合したシャンプーが、美容業界のメーカーから美容室に向けて発売され、大ヒットしました。
ところがその後、そのシャンプーを使用した人の髪が
「パーマがかかりにくい」
「カラーの反応が悪い」
という声が美容師さんからあがりました。
当時のシリコンは分子量が大きかったため、髪にコーティングされると薬剤の浸透のじゃまになり、パーマがかかりにくかったり、カラーの発色が思うようにいかなかったりということが起こったのです。
このことでシリコンは良くないという認識が広く広がりました。
そうして出てきたのがシリコンが配合されていないノンシリコンシャンプーです。
ノンシリコンシャンプーの登場によって
「シリコン=良くないもの」
という認識が間違いないということを後押ししてしまったように感じます。
ちなみに今のシリコンは問題が起きた当時に比べるととても良質になっていて、それによって美容院の施術に大きく影響するようなことはほとんどありません。
さらに今現在美容室で扱っているシャンプーでは特殊なものを除いて、シリコンが配合されていないものがほとんどです。
ただ、当時起こったことが美容業界的にも衝撃が大きかったうえ、プロの美容師さんから声があがったこともあって、理由が伝えられることもなく先に印象の方が広まっていったのかもしれません。
これがシリコンが良くないものとして認識される原因とされています。
前号でもお話ししていますが、シリコンは基本的に無害ですのであなたに合うものを安心してお使いくださいね。